いつも同じ肩にバッグをかける方へ肩と骨盤の左右差を見直すポイント
外回りで資料やパソコンを入れたバッグを持ち歩き、気づけばいつも右肩にかけている。夕方になると右肩が重く、立っている時も身体が少し傾いている気がする。そんな経験はありませんか。
バッグを同じ肩にかけ続けると、肩だけでなく、身体を支えるための骨盤や股関節の使い方にも左右差が出ることがあります。特に歩く時間が長い方は、肩の高さだけを見るのではなく、荷物を持った時の体重移動まで確認してみることがポイントです。
バッグをかけた瞬間、身体は重さに反応しています
肩掛けバッグを右肩にかけた場面を考えてみましょう。
バッグの重さによって肩が下へ引かれるため、そのままでは身体が右側へ傾きます。そこで私たちの身体は、無意識に姿勢を調整します。
右肩を少し上げる。
上半身を左へ傾ける。
右の骨盤を横へ出す。
反対側の足で強く踏ん張る。
どのような調整をするかには個人差がありますが、荷物を持ちながら真っすぐ歩くために、肩から足元までが一緒に働いています。
そのため「右肩が疲れるから、右肩だけをほぐせばよい」とは限りません。
外回りではバッグを持つ時間そのものが長くなります
30代の営業職では、バッグを持ったまま移動する場面が多くなります。
車や電車を降りて取引先まで歩く。立ったまま話をする。資料を取り出す。スマートフォンを操作する。次の訪問先へ急いで移動する。
バッグの中にはパソコン、資料、充電器、飲み物などが入り、思っている以上の重さになることもあります。
短時間なら気にならなくても、同じ側へ何度も荷重が加われば、その側の首肩や背中は休みにくくなります。
しかも仕事中は「肩が少し重いからバッグを置こう」とはいきません。身体のことを考えるより、訪問時間や仕事の段取りを優先する日も多いと思います。
同じ肩にバッグをかけると肩は上がる場合も下がる場合もあります
バッグによる身体の反応は、全員が同じではありません。
重さに引かれてバッグ側の肩が下がる方もいます。一方で、バッグが落ちないように肩をすくめ、その側だけ高くなる方もいます。
ここは身体を見る時にも確認したい部分です。
肩が上がっている場合は、首から肩につながる筋肉がバッグを支え続けている可能性があります。肩が下がっている場合は、肩甲骨まわりの筋肉が引っ張られた状態になりやすいです。
「左右の肩の高さが違う」という見た目だけではなく、なぜその高さになっているのかを見る必要があります。
肩だけではなく肩甲骨の位置も変わります
腕や肩を支えている肩甲骨は、背中の上で動く骨です。
バッグをかけている側で肩をすくめ続けると、肩甲骨も上がった位置で固まりやすくなります。反対に、重さに引かれて肩が落ちれば、肩甲骨も下方向への負担を受けます。
さらに営業中はスマートフォンや資料を見るため、腕を身体の前で使う時間も増えます。
すると肩甲骨が外側へ広がり、首肩から背中まで張りやすくなることがあります。
肩を揉んだ日は楽でも、翌日の外回りでまた同じ場所が重くなるなら、バッグを持った時の肩甲骨の位置にも目を向けてみましょう。
骨盤はバッグと反対方向に動くことがあります
ここからが、今回特に知ってほしいポイントです。
右肩に重いバッグをかけた時、右側へ倒れないように身体が左へ傾くことがあります。そのバランスを取るため、骨盤は反対方向へずれる場合があります。
肩は右、骨盤は左というように、上半身と下半身が別方向へ動くこともあるのです。
一方で、バッグ側へ骨盤を突き出して荷物を支える方もいます。
この状態では、片側のお尻や腰まわりの筋肉ばかり使われます。営業先で立って話している時に、いつも同じ足へ体重を乗せている方は、バッグの持ち方と立ち方がセットになっているかもしれません。
歩いている時は股関節にも左右差が出ます
外回りでは「バッグを持って立つ」だけでなく、そのまま歩きます。
歩行では、本来左右の脚へ交互に体重を移します。その時、骨盤と股関節も小さく動きます。
ところが片側に荷物があると、バッグを安定させるために片側の歩幅が小さくなったり、身体をひねりながら歩いたりすることがあります。
特に気づきやすいのが、
「バッグを持っている時だけ片方の腰が張る」
「長く歩くと片側のお尻まで疲れる」
「いつも同じ靴だけ外側が減りやすい」
といった変化です。
肩の左右差と骨盤の左右差を、別々の問題として考えない方が身体の使い方を整理しやすくなります。
バッグを反対側へ持てば解決するとは限りません
では、毎回反対の肩に持ち替えればよいのでしょうか。
左右を入れ替えることは、同じ場所へ負担を集中させない方法のひとつです。ただ、普段使っていない側へ急に重いバッグを持つと、違和感が出る場合もあります。
さらに、バッグを左肩へ変えても、右足に体重をかける立ち方が残っていれば、身体全体の左右差がそのまま残ることがあります。
大切なのは、左右を機械的に半分ずつ使うことではありません。
荷物を持った時に、
肩をすくめていないか。
片側の腰を横へ出していないか。
一方の足だけで立っていないか。
こうした身体の反応を一度確認してみることです。
外回りの途中でできる30秒のリセット
長いストレッチをする時間がなくても、訪問先を出た後や車へ戻った時に身体を一度リセットできます。
バッグを下ろし、両足を腰幅程度に開きます。
まず左右の足裏に体重が同じくらい乗っているか確認します。そのまま肩を一度すくめてから、息を吐きながらストンと力を抜いてください。
次に、両腕を身体の横へ下ろし、小さく前後へ振ります。肩甲骨や骨盤が自然について動けば十分です。10秒ほど行います。
最後に数歩だけ普通に歩きます。
バッグを持っていた時と比べ、左右どちらかの肩や腰だけに力が残っていないか感じてみましょう。
荷物そのものも一度見直してみましょう
身体の使い方だけでなく、バッグの重さを減らせる余地がないか確認することも現実的な対策です。
毎日持ち歩いている物の中に、実際にはほとんど使わない資料や小物が入っていることがあります。
バッグの持ち手が短すぎて肩をすくめてしまう、滑りやすく何度も肩で持ち上げている、といったケースもあります。
荷物を減らす。ストラップの長さを調整する。移動距離が長い日は持ち方を変える。
身体を頑張って合わせ続けるのではなく、道具側を身体に合わせる視点も持ってみてください。
肩の左右差が気になる時に確認したい身体のサイン
バッグを持った後の軽い疲れであれば、持ち方や休息によって様子を見られることもあります。
ただし、腕や手に強いしびれがある、力が入りにくい、肩を動かすと強く痛む、転倒などをきっかけに症状が出た場合は、医療機関での確認も選択肢になります。
バッグを持っていない休日にも片側の肩や腰の不調が続く場合は、「荷物が重かっただけ」と決めつけず、身体の状態を確認してみるとよいでしょう。
くまなん院では肩と骨盤を別々に見ません
整骨院元くまなん院では、片側の肩に負担が続く方に対して、肩甲骨の動き、骨盤の左右差、立ち方や歩き方を確認します。外回りでバッグを持つ時間が長い方には、仕事を続けながら負担を減らせる持ち方や身体の使い方も一緒に整理します。
熊本市南区で車移動と徒歩での営業を繰り返す方も、仕事そのものを変えるのではなく、今の生活の中で取り入れられる方法を考えていきます。
明日の外回りではバッグを持った姿勢を一度確認してみてください
朝にバッグを肩へかけた瞬間は、まだ肩の重さを感じないかもしれません。
それでも夕方になると、いつもの肩が重くなり、同じ側の腰まで疲れてくる。そんな日が続いているなら、バッグそのものだけが問題なのではなく、重さに合わせて身体が毎日同じ姿勢を作っている可能性があります。
次にバッグを肩へかけた時、鏡で肩の高さだけを見るのではなく、骨盤が横へずれていないか、片足だけに体重が乗っていないかも確認してみてください。
毎日の営業スタイルを大きく変えなくても、自分がどちら側で頑張っているのかに気づくことから、肩への負担は見直していけます。





















