緊張型頭痛と片頭痛の見分け方
「ただの頭痛」と思っていても、実は緊張型頭痛と片頭痛では身体の状態も対処法も少し違います。特に「肩こりがあるから全部緊張型頭痛」「ズキズキするから必ず片頭痛」と決めつけてしまうと、合わないセルフケアでつらさが長引くことがあります。日本頭痛学会では、緊張型頭痛は圧迫感や締めつけ感のある非拍動性の痛みが多く、片頭痛は拍動性で身体を動かすと悪化しやすい頭痛として整理されています。MSDマニュアルでも、緊張型頭痛は軽度~中等度で日常動作に大きく支障をきたしにくい一方、片頭痛は悪心や光・音への過敏を伴いやすいとされています。
整骨院元くまなん院でも、首肩まわりの筋肉のコリや骨格の歪み、自律神経の乱れが重なることで頭痛につながっている方は少なくありません。ただし、頭痛は見分けが難く、緊張型頭痛と片頭痛がはっきり分かれないケースや、両方の特徴が混ざる場合もあると日本頭痛学会は示しています。ですので、「完全に自己判断する」よりも、まず違いを知って身体の反応を整理することが大切です。
緊張型頭痛に多い特徴
緊張型頭痛は、頭全体がギューッと締めつけられるような重さ、圧迫感として感じやすいのが特徴です。多くは両側に出やすく、痛みの強さは軽度から中等度で、30分から数日続くことがあります。日常生活は送れるものの、長時間のデスクワークやスマホ姿勢のあとに出やすく、首や肩の張りを一緒に感じる方も多いです。身体を動かしたからといって大きく悪化しにくく、吐き気や嘔吐を伴わないことが一般的です。
このタイプは、猫背や巻き肩、あごが前に出る姿勢で首肩まわりの筋肉が緊張し、筋肉の神経圧迫や血流低下が起こることで強まりやすくなります。「頭が重い」「後頭部から首すじがつらい」「夕方になるほどしんどい」と感じるなら、緊張型頭痛の傾向を考えやすいです。
片頭痛に多い特徴
片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みが出やすく、片側に起こりやすいものの、両側に感じることもあります。持続時間は一般的に4~72時間で、階段の上り下りや家事など普段の動作でも悪化しやすいのが特徴です。さらに、悪心、嘔吐、光がまぶしい、音がつらい、においでしんどくなるといった反応を伴うことがあります。日常生活への影響も緊張型頭痛より大きく、横になりたくなる方が多いです。
また、「頭痛の前に目がチカチカする」「視界が見えにくい感じがする」などの前触れを感じる方もいます。肩こりを伴う片頭痛もあるため、「肩がこる=緊張型頭痛」とは限りません。実際には軽い片頭痛が緊張型頭痛に似ることもあるとMSDマニュアルでも触れられています。
見分ける時の簡単なポイント
見分け方でまず大切なのは、痛み方です。
締めつけられるような重い頭痛なら緊張型頭痛寄り、ズキズキ脈打つ感じなら片頭痛寄りです。
次に、動いた時の変化も大きなヒントになります。
少し動いてもあまり変わらないなら緊張型頭痛寄り、歩く・階段を上るなどでつらさが増すなら片頭痛寄りです。
そして、吐き気や光・音への敏感さも確認したいポイントです。
これらが目立たないなら緊張型頭痛のことが多く、逆にまぶしさや音のつらさ、吐き気があるなら片頭痛の可能性を考えやすくなります。
こんな時は早めに医療機関へ
いつもの頭痛と違って急に強く出た、手足のしびれやろれつの回りにくさがある、発熱や強い吐き気を伴う、頭をぶつけたあとから続いている場合は、自己判断せず医療機関で確認することが大切です。頭痛は緊張型頭痛や片頭痛だけでなく、別の原因が隠れていることもあります。厚生労働省の資料でも、頭痛の性状は一定しないことがあり、薬剤使用や別の病態との見分けも重要とされています。
まとめ
緊張型頭痛は「締めつける・重い・肩首が張る・動いても悪化しにくい」、片頭痛は「ズキズキ・動くとつらい・光や音がしんどい・吐き気を伴いやすい」という違いが目安になります。
ただ、実際には見分けが難しい頭痛もあります。首肩の筋肉のコリや姿勢の乱れが強い方でも、頭痛の性質によっては片頭痛が関わっていることもあります。頭痛を繰り返している方は、骨格の歪みや筋肉バランスを見直しつつ、必要に応じて医療機関で状態を確認しながら、自分に合った改善方法を選ぶことが大切です。整骨院元くまなん院でも、首肩まわりの負担や姿勢のクセを確認しながら、日常で気をつけたいポイントをお伝えしています。





















