腰痛の原因は腰ではない?股関節との関係を解説
「腰を揉んでもすぐ重くなる」「長く座った後に立ち上がると腰が痛い」「腰痛なのに股関節まで硬い気がする」と感じていませんか。
腰痛があると、多くの方は腰そのものに原因があると考えます。もちろん、腰まわりの筋肉のコリや骨格の歪みが関係することはあります。しかし、腰だけを見ていても痛みが繰り返される場合は、股関節の動きが大きく関係しているかもしれません。
股関節は、骨盤と脚をつなぐ大切な関節です。歩く、立つ、座る、しゃがむ、階段を上るなど、日常動作のほとんどに関わっています。股関節が硬くなると骨盤が動きにくくなり、その分を腰がかばうようになります。
この記事では、腰痛の原因が腰だけではない理由と、股関節との関係について分かりやすく解説します。
腰痛なのに股関節を見る理由
腰痛で大切なのは、痛い場所だけを見るのではなく、腰に負担が集まる流れを確認することです。
腰は本来、身体を支える役割を持っています。ただし、腰だけで大きく動くようにはできていません。前かがみになる、立ち上がる、歩くといった動作では、股関節や骨盤、背中が一緒に動くことで腰への負担が分散されます。
ところが、股関節が硬くなると骨盤の動きが小さくなります。すると、身体を曲げる時や立ち上がる時に、腰ばかりが頑張る状態になりやすいです。
そのため、腰痛がある時でも股関節を確認することが重要になります。
座り仕事で腰痛を繰り返していた方
以前、長時間座る仕事をされている40代後半の方で、立ち上がる時の腰痛に悩んでいる方がいました。個人が分からないように内容は一部ぼかしていますが、その方は仕事中の座り姿勢が長く、夕方になると腰と股関節の前側に重さを感じていたそうです。
最初は腰の疲れだと思い、腰まわりを揉んだり温めたりしていたとのことでした。しかし、確認してみると腰だけでなく、股関節の動きがかなり小さくなっており、立ち上がる時に骨盤がうまく前後へ動いていない状態でした。
このように、腰痛として感じていても、実際には股関節の硬さや骨盤の動きにヒントが隠れていることがあります。
股関節が硬くなると骨盤が動きにくくなります
股関節は骨盤のすぐ近くにあります。股関節の動きが悪くなると、骨盤の傾きや回旋も制限されやすくなります。
例えば、椅子から立ち上がる時は、股関節を曲げた状態から伸ばす動きが必要です。この時に股関節が硬いと、骨盤がスムーズに起き上がらず、腰を反らせて立ち上がるクセが出やすくなります。
また、前かがみになる時も同じです。本来は股関節から身体を折りたたむように動くことで、腰への負担を減らせます。しかし股関節が使えないと、腰を丸めて動くことが増えます。
この小さな積み重ねが、腰痛につながる場合があります。
座りっぱなしが股関節を固める原因になります
現代の生活では、股関節を大きく動かす機会が少なくなっています。
デスクワーク、車移動、スマホを見る時間が長い方は、股関節を曲げた姿勢が続きます。長く座っていると、股関節の前側の筋肉が縮こまりやすく、お尻の筋肉も働きにくくなります。
その状態で急に立ち上がると、股関節が伸びにくく、腰で身体を起こそうとします。長時間座った後に腰が痛い方は、腰だけでなく股関節の前側やお尻の硬さも確認してみてください。
特に、歩き始めに腰が重い方や、立ち上がって数歩すると少し楽になる方は、股関節の動きが関係している可能性があります。
股関節の左右差が腰痛を繰り返しやすくします
股関節は左右にあります。そのため、片方だけ硬い、片方だけ動きにくいという状態になると、骨盤の傾きにも影響します。
足を組むクセ、片足に体重をかける立ち方、いつも同じ側で荷物を持つ習慣がある方は、左右の股関節の使い方に差が出やすいです。
股関節の左右差があると、歩く時や立ち上がる時に腰の片側へ負担が集まります。右腰だけ痛い、左のお尻だけ張る、片側の腰ばかり重くなる方は、股関節のバランスも見直した方がよいでしょう。
腰痛を繰り返さないためには、痛い腰だけでなく、左右の股関節が同じように動くかを見ることが大切です。
股関節が関係する腰痛で多いサイン
股関節が腰痛に関係している場合、腰以外にもサインが出ることがあります。
- 長く座った後に腰が痛い
- 立ち上がりで腰が伸びにくい
- 歩き始めだけ腰が重い
- あぐらがかきにくい
- 足の付け根がつまる感じがある
- お尻や太ももの外側が張りやすい
- 片側の腰ばかり痛くなる
このような状態がある場合は、腰だけを揉んでも一時的にしか楽にならないことがあります。
腰痛の原因を考える時は、股関節、骨盤、太もも、お尻の筋肉まで含めて確認していきましょう。
自宅でできる股関節セルフケア
腰痛がある時は、無理に腰をひねるよりも、股関節をやさしく動かすことから始めるのがおすすめです。
まず、椅子に座ったまま片膝を外へ開き、ゆっくり戻します。腰を反らせず、股関節から動かす意識で行ってください。左右で動かしやすさに差があるかも確認しましょう。
次に、仰向けで膝を立て、両膝を左右に小さく倒します。大きく倒す必要はありません。骨盤まわりがやさしく動く範囲で行うことが大切です。
立った状態では、片足を軽く後ろへ引き、股関節の前側を伸ばす方法もあります。腰を反らせすぎず、お腹を軽く引き上げるように意識しましょう。
セルフケア中に痛みが強くなる場合は、無理に続けないでください。
注意したい腰痛のサイン
腰痛の中には、自己判断せず専門機関へ相談した方がよいケースもあります。
足にしびれがある、歩きにくい、足に力が入りにくい、安静にしていても強い痛みが続く、発熱を伴う、排尿や排便の異常がある、転倒や事故の後から腰が痛い場合は注意が必要です。
このような症状がある時は、筋肉のコリや骨格の歪みだけではない要因が関係している可能性もあります。無理にストレッチを続けず、まず状態を確認しましょう。
整骨院で確認できること
腰痛で整骨院へ相談する場合、腰だけでなく股関節や骨盤の動きも確認します。
整骨院では、股関節の硬さ、骨盤の傾き、お尻や太ももの筋肉のコリ、立ち上がりや歩き方のクセを見ながら、腰へ負担が集まる理由を探していきます。腰痛が出る動作を確認することで、どこを整える必要があるのかが分かりやすくなります。
熊本市南区の整骨院元くまなん院では、平成・南熊本・くまなん周辺で腰痛に悩む方へ、股関節や骨盤の動きまで含めた施術とセルフケアの提案を行っています。
腰を揉んでもすぐ戻る方は、腰だけでなく股関節の動きを一度見直してみてください。
まとめ
腰痛の原因は、必ずしも腰だけにあるとは限りません。
股関節が硬くなると骨盤が動きにくくなり、立ち上がる、歩く、前かがみになるといった動作で腰に負担が集まりやすくなります。長時間座る生活や片足重心、足を組むクセも、股関節の動きに影響します。
腰痛を繰り返す方は、痛い場所だけでなく、股関節、骨盤、お尻、太ももの状態まで確認することが大切です。
腰だけをケアしてもすぐに戻ると感じる方は、股関節との関係を見直し、腰に負担をかけにくい身体づくりを目指していきましょう。





















