慢性腰痛から抜け出す為に必要な3つのポイント

慢性腰痛が長く続いている方の多くは、「腰が悪いから腰を揉めばいい」「痛い場所を伸ばせば楽になる」と考えがちです。しかし、慢性腰痛は腰だけに原因があるとは限りません。

実際の現場でも、慢性腰痛で悩む方を見ていくと、骨盤の歪み、股関節の硬さ、背骨の動きの低下、筋肉の神経圧迫、自律神経の乱れ、日常姿勢のクセなどが重なっているケースが多く見られます。

20年以上、延べ15000人以上の身体の不調を見てきた経験から言えるのは、慢性腰痛から抜け出すためには「腰だけを見る」のではなく、身体全体の使い方を見直すことが大切ということです。

慢性腰痛がなかなか改善しない理由

慢性腰痛とは、腰の痛みや重だるさが繰り返し続いている状態です。朝起きた時に腰が重い、長く座ると腰がつらい、立ち上がる瞬間に痛みが出る、仕事終わりに腰が固まるなど、日常生活の中で負担を感じやすくなります。

慢性腰痛が長引く方には、共通点があります。それは、痛い部分だけをケアしていることです。

腰を揉む、湿布を貼る、ストレッチをする。これらで一時的に痛みが緩和することはあります。しかし、腰に負担がかかる原因が残ったままだと、また同じように慢性腰痛を繰り返しやすくなります。

慢性腰痛から抜け出すには、「なぜ腰に負担が集中しているのか」を見る必要があります。

ポイント① 骨盤と姿勢の歪みを整える

慢性腰痛でまず確認したいのが、骨盤と姿勢の歪みです。

骨盤は身体の土台です。骨盤が前に傾きすぎたり、後ろに倒れすぎたりすると、背骨のカーブが崩れ、腰の筋肉に負担がかかりやすくなります。

特に多いのが、長時間のデスクワークや車の運転による姿勢の崩れです。椅子に浅く座る、背中を丸める、足を組む、片側に体重をかける。このようなクセが続くと、骨盤のバランスが崩れ、慢性腰痛につながりやすくなります。

腰は身体の中心にあるため、上半身と下半身の影響を同時に受けます。猫背になると腰が丸まり、反り腰になると腰の関節や筋肉に負担がかかります。

慢性腰痛を改善へ導くためには、まず自分の姿勢を見直すことが大切です。座る時は骨盤を立て、背中を丸めすぎないように意識します。立つ時は片足重心を避け、左右の足に均等に体重を乗せることがポイントです。

ポイント② 股関節とお尻の筋肉を使える状態にする

慢性腰痛の原因として見落とされやすいのが、股関節とお尻の筋肉です。

股関節が硬くなると、本来股関節で行うべき動きを腰が代わりに行うようになります。その結果、腰の筋肉に負担が集中し、慢性腰痛が起こりやすくなります。

例えば、前かがみになる時、物を持ち上げる時、階段を上る時、本来は股関節やお尻の筋肉がしっかり働く必要があります。しかし、股関節が硬く、お尻の筋肉が使いにくい状態だと、腰だけで身体を支えるようになってしまいます。

特に、お尻の筋肉である大殿筋や中殿筋が弱くなると、骨盤を安定させる力が低下します。骨盤が不安定になると、腰の筋肉が常に頑張り続ける状態になり、慢性腰痛が長引きやすくなります。

セルフケアとしては、仰向けで膝を立て、片足ずつゆっくり外に倒す股関節の運動がおすすめです。また、椅子に座った状態で片足を反対の膝に乗せ、背筋を伸ばしたまま身体を少し前に倒すと、お尻の筋肉が伸びやすくなります。

痛みを我慢して強く伸ばす必要はありません。心地よく伸びる範囲で行うことが、慢性腰痛のケアでは大切です。

ポイント③ 筋肉のコリと自律神経の乱れを整える

慢性腰痛は、筋肉のコリだけでなく、自律神経の乱れとも関係があります。

ストレスが多い、睡眠が浅い、呼吸が浅い、常に身体に力が入っている。このような状態が続くと、腰まわりの筋肉が緊張しやすくなります。筋肉が硬くなると血流が悪くなり、痛みや重だるさを感じやすくなります。

また、筋肉の緊張が強い状態では、神経が圧迫されやすくなり、腰だけでなくお尻や太ももに違和感が出ることもあります。慢性腰痛の方が「腰が重いだけでなく、足までだるい」と感じるのは、このような筋肉の神経圧迫が関係している場合もあります。

自律神経を整えるためには、深い呼吸と睡眠環境の見直しが重要です。寝る前にスマホを見る時間を減らし、ゆっくり鼻から吸って口から吐く呼吸を数回行うだけでも、身体の緊張がゆるみやすくなります。

整骨院元くまなん院でも、慢性腰痛を見る際は、腰の筋肉だけでなく、姿勢、骨盤、股関節、背中の動き、生活習慣まで確認しながら、身体全体のバランスを整えることを大切にしています。

慢性腰痛を繰り返さないための生活習慣

慢性腰痛を繰り返さないためには、日常生活の小さなクセを変えることも大切です。

長時間同じ姿勢を続けないようにし、30分から1時間に一度は立ち上がるように意識してください。座りっぱなしは、腰まわりの筋肉や股関節を固めやすくします。

また、重い物を持つ時は腰だけを曲げず、膝と股関節を使って身体全体で持ち上げることが大切です。朝起きてすぐに勢いよく動くと腰に負担がかかりやすいため、布団の中で軽く膝を左右に倒してから起き上がるのもおすすめです。

慢性腰痛は、急に大きく変えるよりも、毎日の姿勢や動作を少しずつ整えることが改善への近道になります。

まとめ

慢性腰痛から抜け出すために必要なポイントは、腰だけをケアしないことです。

大切なのは、骨盤と姿勢の歪みを整えること、股関節とお尻の筋肉を使える状態にすること、筋肉のコリや自律神経の乱れを整えることです。

慢性腰痛は、腰だけの問題ではなく、身体全体のバランスが関係しています。痛い場所だけに目を向けるのではなく、なぜ腰に負担が集まっているのかを知ることで、痛みの緩和や動きやすい身体づくりにつながります。

腰の重だるさや痛みを当たり前にせず、姿勢、骨盤、股関節、筋肉、自律神経を含めて見直していくことが、慢性腰痛から抜け出す第一歩です。

ご予約・お問い合わせ

ご予約・お問い合わせ お問い合わせ LINE LINE