寝ても肩こりが取れない人へ…寝姿勢・枕の見直しポイント
「しっかり寝たのに、朝から肩が重い」「寝ても疲れが抜けない」──そんなお悩みを抱えている方は多いものです。実は、肩こりが取れない原因の一つに“寝姿勢”や“枕の高さ”があります。毎日長時間とる睡眠姿勢を少し見直すだけで、肩まわりの負担が軽くなり、朝の目覚めが変わってきます。ここでは、整骨院元くまなん院の視点から、快適な睡眠と肩こり予防のポイントをお伝えします。
■ なぜ寝ても肩こりが取れないのか?
肩こりの主な原因は、首や肩の筋肉が長時間こわばることです。寝ている間にその状態が続くと、朝起きても筋肉の緊張が残ったままになります。
とくに次のような習慣がある方は注意が必要です。
枕が高すぎて首が前に傾く
うつ伏せで寝ることが多い
柔らかすぎるマットレスで体が沈み込む
寝返りが少ない
これらは首・肩に大きな負担をかけ、血流を妨げる原因になります。
■ 理想的な寝姿勢とは
肩こりを予防するための理想的な姿勢は「仰向け」です。
頭から背中までが自然なS字カーブを描き、首の角度が15度前後になるのが理想的です。
横向きで寝る場合は、顔が床と平行になる高さの枕を選ぶことがポイントです。
うつ伏せ寝は呼吸が浅くなり、首をねじる姿勢が続くためおすすめできません。
■ 枕の見直しポイント
枕選びで意識してほしいのは「高さ」と「硬さ」です。
高さ:高すぎると首の後ろが詰まり、低すぎると頭が下がりすぎて血流が悪くなります。
→仰向けで後頭部と背中のラインが自然に保てる高さが◎
硬さ:柔らかすぎると沈み込み、硬すぎると頭が浮いてしまいます。
→頭が沈みすぎず、軽く支えられる程度の反発力が理想です。
タオルを一枚入れて微調整するだけでも、朝のスッキリ感が変わる方も多いです。
■ 寝返りのしやすい環境をつくる
寝返りは体の歪みをリセットし、血流を保つ大切な動きです。
狭い寝具や枕の形状によって寝返りがしづらいと、同じ姿勢で筋肉が固まり肩こりを助長します。
マットレスは「体が沈みすぎず、寝返りがスムーズにできる」ほどよい反発力のあるものを選びましょう。
■ 朝の簡単ストレッチでリセット
寝姿勢を整えても、日中の姿勢や肩まわりの硬さが残っている場合は、朝に軽く体を動かすことも効果的です。
おすすめは、両肩を耳に近づけてストンと下ろす動作を数回くり返す「肩すくめ運動」。血流を促し、一日のスタートを軽くしてくれます。
■ まとめ
寝ても肩こりが取れない方は、寝具や姿勢の見直しが必要なサインかもしれません。
枕やマットレスは体に合うものを選び、寝返りしやすい環境を整えることが大切です。
それでも違和感が続く場合は、身体のゆがみや筋肉のバランスが関係している可能性があります。
整骨院元くまなん院では、首や肩の緊張をやわらげ、睡眠の質を上げるための体づくりをサポートしています。
朝の肩こりが当たり前になっている方は、一度身体のバランスを整えることから始めてみましょう。