慢性化している肩こりを放置しすぎると頭痛が発生するメカニズム

デスクワークやスマートフォンの使用時間が増えたことで、肩こりに悩む方が増えています。肩こりが慢性化すると、頭がズキズキしたり、締め付けられるような痛みを感じることも少なくありません。

「肩こりと頭痛って関係あるの?」と思うかもしれませんが、実は肩の筋肉が硬くなることで、血流や神経の働きに影響が出ることがあります。その結果、頭痛につながってしまうことがあるのです。

今回は、肩こりが原因で頭痛が発生するメカニズムについて詳しく解説していきます。

肩こりが頭痛を引き起こす理由とは?
肩こりがひどくなると頭痛が出やすくなるのは、主に次のような要因が関係しています。

1. 筋肉の緊張による血流の悪化
肩や首の周りには、 頭へと血液を送る重要な血管 が通っています。しかし、肩の筋肉が硬くなると、周囲の血管が圧迫されて 脳への血流がスムーズに流れにくく なることがあります。

血流が悪くなると、酸素や栄養が脳に行き渡りにくくなり、頭がズーンと重く感じたり、頭痛が発生しやすくなります。

2. 神経の圧迫による痛みの発生
首や肩には、 後頭部につながる神経 が通っています。この神経が、肩こりによって圧迫されると、後頭部やこめかみ付近にズキズキとした痛みを感じることがあります。

特に、 デスクワークやスマートフォンを長時間使用している人 は、首が前に傾く姿勢になりやすく、神経への負担が大きくなります。その結果、肩こりが慢性化しやすく、頭痛のリスクも高まってしまいます。

3. 自律神経の乱れによる影響
肩こりが続くと、体は常に緊張状態になりやすく、 自律神経のバランスが乱れやすく なります。

特に、ストレスや疲労がたまっていると 交感神経(活動モード)が過剰に働きやすくなり、血管が収縮しやすく なります。この状態が続くと、 血流が滞って頭痛を引き起こしやすく なってしまうのです。

肩こりを放置すると頭痛が慢性化する?
一時的な肩こりであれば、軽いストレッチやリラックスをすることで改善することが多いですが、 慢性的に肩がこっている方は要注意 です。

長期間、肩の筋肉が硬い状態が続くと、 頭痛が頻繁に出るようになったり、痛みが強くなる可能性が高く なります。

また、肩こりがひどい方は、 無意識に首や肩に力を入れてしまい、余計に筋肉が緊張しやすい という悪循環に陥ることもあります。

肩こりによる頭痛を軽減するためにできること
頭痛の原因が肩こりにある場合、肩周りの負担を減らすことで痛みを和らげることが期待できます。

1. 姿勢を見直す
肩こりの原因のひとつに 姿勢の悪さ があります。

デスクワークの時間が長い方や、スマートフォンをよく使う方は 猫背になりやすい傾向 があり、首や肩に負担がかかります。

良い姿勢を意識するポイント

背筋を伸ばし、肩を軽く後ろに引く

椅子に深く座り、腰をサポートするクッションを使う

スマートフォンを見るときは、目線をなるべく下げすぎない

姿勢を少し意識するだけでも、肩や首の負担を軽減することができます。

2. 軽いストレッチを取り入れる
肩こりが続いていると、筋肉がガチガチに固まってしまいます。 無理のない範囲でストレッチを行う ことで、筋肉の緊張をやわらげることができます。

簡単にできる肩のストレッチ

肩をすくめるように持ち上げて、ストンと力を抜く(5回程度)

首を左右にゆっくり倒し、心地よく伸ばす(片側10秒ずつ)

両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるように胸を開く(10秒キープ)

短時間でできるので、仕事や家事の合間に取り入れてみるとよいでしょう。

3. 体を温める
肩こりがひどいときは、 筋肉が冷えて血流が悪くなっていることが多い です。

体を温める方法

湯船につかる(38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分ほど)

温めたタオルを首や肩にあてる

カイロを首の後ろや肩甲骨の間に貼る

体を温めることで血流が良くなり、肩のこりがやわらぎやすくなります。

まとめ
肩こりが慢性化すると、血流や神経の働きに影響を与え、 頭痛を引き起こす原因 になりやすくなります。

肩こりによる頭痛を防ぐためには、 姿勢を意識する、ストレッチを取り入れる、体を温める などのケアを行うことが大切です。

「慢性的な肩こりがつらい」「頭痛が頻繁に出る」という方は、 肩や首の負担を減らすためのケアを行うことが重要 です。[整骨院元くまなん院] では、肩こりや頭痛に関するお悩みについても対応していますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

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