腕を前に上げることができない翼状肩甲骨とは?その症状を詳しく解説
腕を前に上げることができない翼状肩甲骨とは?その症状を詳しく解説
肩甲骨は、肩や背中の動きに重要な役割を果たしています。その肩甲骨が通常の位置から浮き上がり、まるで翼のように見える状態を「翼状肩甲骨」と呼びます。この状態では腕を前に上げる動作が難しくなり、日常生活にも支障をきたすことがあります。
翼状肩甲骨の主な症状
翼状肩甲骨の症状はさまざまですが、特に目立つものを以下に挙げます。
肩甲骨が突出する 後ろから見ると、肩甲骨が背中から浮き上がり、目立つ形になります。これが「翼」のように見える原因です。
腕の上げ下げが困難になる 腕を前や横に上げる動作がスムーズにできなくなり、力が入らない感覚を覚えることがあります。重たいものを持つ動作も難しくなる場合があります。
肩や背中の疲労感 筋肉が正しく働かないため、肩や背中周りに余計な負担がかかります。その結果、慢性的な疲れや痛みを感じやすくなります。
猫背や姿勢の乱れ 肩甲骨が正しい位置から外れると、姿勢全体にも影響が出ます。背中が丸まりやすくなり、猫背が進行する可能性があります。
なぜ翼状肩甲骨が起こるのか?
翼状肩甲骨の主な原因は、肩甲骨周りの筋力の低下やバランスの崩れです。特に以下の筋肉が関与します。
前鋸筋(ぜんきょきん)
肩甲骨を胸郭(肋骨)に押し付ける役割があります。この筋肉が弱まると、肩甲骨が浮き上がりやすくなります。
僧帽筋(そうぼうきん)
背中の上部に広がる大きな筋肉で、肩甲骨を安定させる役割を持っています。僧帽筋の働きが低下すると、翼状肩甲骨のリスクが高まります。
小胸筋(しょうきょうきん)
胸の筋肉で、肩甲骨を引き寄せる動きをサポートします。この筋肉が硬直したり弱化したりすることも一因となります。
これらの筋肉のバランスが崩れる要因として、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足などが挙げられます。
翼状肩甲骨がもたらす影響
翼状肩甲骨を放置すると、肩や背中だけでなく全身に影響が及ぶことがあります。
肩関節の可動域が制限される
肩を大きく動かす動作が難しくなり、日常的な家事や仕事に影響を及ぼします。
首や肩のコリが悪化
筋肉の使い方が不自然になることで、首や肩周りの緊張が増え、コリや痛みを感じやすくなります。
スポーツパフォーマンスの低下
特に肩を使う動作が多いスポーツ(野球や水泳など)では、翼状肩甲骨の状態がパフォーマンスの妨げになります。
日常生活でできる対策
翼状肩甲骨を予防・改善するためには、肩甲骨周りの筋肉を強化し、柔軟性を保つことが大切です。
ストレッチ
肩甲骨を大きく動かすストレッチを取り入れましょう。手を背中で組み、胸を張る動作が効果的です。
筋力トレーニング
前鋸筋や僧帽筋を鍛えるエクササイズを行うことで、肩甲骨の安定性を向上させられます。
姿勢を意識する
長時間同じ姿勢でいる場合は、こまめに体を動かすことを心がけましょう。
「整骨院元くまなん院」でのサポート
翼状肩甲骨による不調を改善するために、適切なアプローチを知りたい方は「整骨院元くまなん院」を利用してみてください。肩甲骨周りの筋肉バランスを整えるケアやアドバイスを受けられるため、日常生活の快適さを取り戻せます。
翼状肩甲骨を改善することで、肩や背中の動きがスムーズになり、体全体のバランスも整います。まずは自分の姿勢や生活習慣を見直し、適切なケアを取り入れてみましょう。