首の可動域を広げる! 痛みを予防する安全なストレッチ法
朝起きた時やデスクワーク中に「首が回りにくい」「後ろを振り向く動きがつらい」と感じる方は少なくありません。首は細かな筋肉が重なり合う繊細な場所で、少しの緊張でも動きが制限されやすい傾向があります。
今回は、10年以上にわたり15000人以上の身体をみてきた柔道整復師の視点から、首の可動域を広げるためのやさしいストレッチ法と、痛みを予防するために意識したいポイントをまとめました。整骨院元くまなん院で実際にお伝えしている内容も踏まえて解説します。
首の可動域が狭くなる理由
首が動きにくくなる背景には、いくつかの要因が重なっています。
長時間のスマホやパソコンで首が前に傾いたまま
緊張が続き、肩や背中がこわばった状態
枕の高さや寝姿勢の乱れ
運動不足による筋肉の柔軟性低下
このような状態が続くと、首まわりの筋肉が緊張し、可動域が狭く感じられることがあります。特にデスクワークの方は、肩甲骨まわりの動きが硬くなることで首の動作がさらに重くなりやすくなります。
可動域を広げる安全なストレッチの基本
首のストレッチはやり方を間違えると負担がかかりやすいため、以下のポイントを押さえることが大切です。
① 勢いをつけず、ゆっくり動かす
首は繊細な部位のため、反動を使った動きは負担がかかりやすくなります。呼吸に合わせてゆっくり動かすことで筋肉がゆるみやすくなります。
② 痛みが出る角度は避ける
「少し張るくらい」で止めることが大事です。痛みを我慢すると逆にこわばりが強くなることがあります。
③ 肩・肩甲骨も一緒に動かす
首の硬さは肩の緊張と深く関係しています。肩甲骨まわりをゆるめると首の動きが自然と軽くなりやすくなります。
おすすめの首ストレッチ3選
整骨院元くまなん院でもお伝えしている、安全で続けやすいストレッチを紹介します。
● 横に倒すストレッチ
片方の耳を肩に近づけるようにゆっくり倒す
反対側の肩は軽く下に伸ばすイメージ
20〜30秒ほどキープ
首の横側がじわっと伸びる感覚がポイントです。
● 前後にゆっくり倒す動き
あごを軽く引き、前にゆっくり倒す
次に天井を見上げすぎない範囲で後ろへ
前後の緊張バランスが整い、動きが軽くなる方が多いです。
● 肩甲骨を回すエクササイズ
肩を前→上→後ろ→下の順にゆっくり回す
大きく動かす意識をもつと背中までゆるみやすくなる
肩まわりがゆるむと首の可動域が自然と広がりやすくなります。
ストレッチを続けると得られるメリット
首の可動域が広がると、以下のような変化が期待できます。
朝起きた時のこわばりがやわらぐ
振り向き動作がスムーズになる
肩こりや頭の重さが軽くなる
姿勢が整いやすくなる
首は姿勢の土台でもあるため、動きが良くなることで全身のバランスも整いやすくなります。
まとめ
首の可動域が狭くなる背景には、日常の姿勢や生活習慣が大きく関係しています。
安全でやさしいストレッチを続けることで、首の負担を減らし、痛みの予防にもつながります。
整骨院元くまなん院では、首の状態に合わせたケアや姿勢の見直し方法もお伝えしていますので、動きに不安がある方は相談しやすい環境です。
無理のない範囲で続けることで、首はもっと軽く動きやすくなります。





















