肩脱臼の原因とケア方法 クセになる理由と再発を防ぐポイント

肩を動かした瞬間にズキッと力が抜けるような感覚があり、その後に腕を動かしづらくなる経験をされた方は少なくありません。肩の関節は体の中でも特に動く範囲が広いため、少しの衝撃でも負担がかかりやすく、不安定になりやすい場所です。今回は、肩脱臼が起こりやすい理由と、再発予防のために日常で意識してほしいポイントを、10年以上にわたり延べ15000人以上の身体をみてきた柔道整復師の視点から解説します。整骨院元くまなん院でのサポート内容にも触れながらまとめています。

肩脱臼が起こる主な原因

肩の関節は「腕を支える受け皿」と「ボール状の腕の骨」で構成されています。この受け皿の部分は浅い構造のため、運動量が多い人や急な外力が加わった時にズレやすくなります。

よくみられるきっかけとしては、

スポーツ中に腕を引っ張られた

転倒時に手をついて肩へ衝撃が入った

高い位置で物を取ろうとした際に肩へ無理がかかった

などがあります。一度ズレると関節周りの組織に負担がかかり、安定感が低下しやすくなります。

なぜ肩脱臼は“クセになる”と言われるのか

肩は動く範囲が広いぶん、周りの筋肉で安定させる力がとても重要です。しかし、脱臼を経験すると周囲の筋肉や靭帯がゆるみやすくなり、ちょっとした動きでも不安感が出ることがあります。

特に以下のようなケースは再発しやすい傾向があります。

筋肉が弱いまま日常生活に戻った

運動復帰が早すぎて負担が残っていた

正しい動かし方が身についていない

このような状態が続くと、肩が安定しにくく、いわゆる“クセになる”状態につながります。

整骨院で行うサポート内容

整骨院元くまなん院では、肩が不安定になりやすい方に対して、まず周囲の筋肉の硬さや使い方のクセを確認します。肩の負担が大きい部分を丁寧に整え、動かしやすいバランスを整えることで、日常の動作が軽く感じられる方が多いです。

さらに、肩を支えるために必要な筋肉を無理なく使えるように促すケアや、生活動作で気をつけたいポイントを確認しながらお伝えしています。

再発を防ぐためのポイント

肩脱臼を繰り返さないためには、いくつか意識したいポイントがあります。

① 肩周りの筋肉をやさしく動かす習慣をつける

急に強い動きを入れるのではなく、可動域を確認しながらゆっくりほぐすことが大切です。

② 姿勢を整えて肩の負担を減らす

猫背気味になると肩が前に引っ張られ、関節が不安定になりやすくなります。胸を張りすぎる必要はありませんが、あごを引き、肩が軽く後ろに下がる位置を意識すると安定感がでます。

③ 日常の「引っ張られる動作」に注意する

重い荷物を片側だけで持ったり、急に腕を後ろに伸ばす動きは負担がかかりやすいため、可能な範囲で避ける工夫が必要です。

まとめ

肩脱臼は一度経験すると不安が残りやすいものですが、周囲の筋肉や姿勢を整えていくことで再発のリスクは大きく下げられます。肩の不安感が続いている方は、早めにケアを始めることで日常の動きがずっと楽になります。整骨院元くまなん院では、肩の状態に合わせて無理のないサポートを行っていますので、気になる方は一度相談してみてください。

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