肩の脱臼、亜脱臼ってどんな状態?

日常生活やスポーツの場面で「肩が外れた」と聞くことがあります。これは医学的には「脱臼」や「亜脱臼」と呼ばれる状態です。突然肩に激しい痛みを感じたり、腕が動かしづらくなった経験がある方は、もしかするとこのような状態だった可能性があります。

今回は、整骨や筋肉、関節の構造を理解している柔道整復師の視点から、肩の脱臼と亜脱臼がどういうものかを分かりやすくご紹介します。正しい知識を知っておくことで、万が一のときに冷静に対処しやすくなります。

肩関節はとても動きやすいが不安定
人の肩関節は、全身の中でも特に自由に動かせる関節のひとつです。上に伸ばしたり、後ろに引いたり、回したりと、さまざまな動きができるのは、関節の構造が浅く、広い可動域を持っているためです。

しかしその一方で、支える構造が比較的シンプルであるため、少し強い力が加わると、関節のはまりがズレてしまうことがあります。これが「脱臼」や「亜脱臼」と言われる状態です。

脱臼とはどういうもの?
「脱臼」とは、関節の骨どうしの接触面が完全に外れてしまった状態を指します。特に肩関節の脱臼は、転倒やコンタクトスポーツ中の衝撃などによって起こりやすいとされています。

脱臼が起こると、以下のような状態がみられることがあります。

肩の形が変わって見える

強い痛みが出る

腕を動かそうとすると動かしにくくなる

肩や腕にしびれを感じることもある

このような状態のときは、無理に腕を動かさず、安静にして専門家に相談することが大切です。

亜脱臼は軽いズレの状態
一方で「亜脱臼」は、関節が完全に外れきらず、部分的にずれてしまっている状態です。骨どうしの接触が残っている分、脱臼ほどの激しい痛みは感じにくい場合もありますが、放っておくと関節が不安定な状態のままになりやすいです。

特に繰り返し同じ動作をするスポーツや、日常生活のなかで何度も肩に負担がかかると、肩が「抜けやすい」と感じることも出てきます。

こうした場合、周囲の筋肉や靱帯にダメージが蓄積されていることも考えられます。

脱臼・亜脱臼後は再発防止が重要です
肩の脱臼や亜脱臼は、一度経験すると再び同じような場面で繰り返しやすい傾向があります。特に若い方や、スポーツをされている方は注意が必要です。

再発を予防するには、関節の安定性を高めるためのケアが欠かせません。筋力を整え、姿勢を見直し、日頃から肩の可動域やバランスを意識して過ごすことが大切です。

また、必要に応じてテーピングやサポーターなどで肩をサポートする方法も役立ちます。

整骨院元くまなん院では、肩の不安定さをサポート
肩の脱臼や亜脱臼のあと、「なんとなく違和感が残っている」「力が入りにくい」といった声をいただくことがあります。整骨院元くまなん院では、そのようなお悩みに合わせて、肩の動きの確認やケアを丁寧に行っています。

再発を予防するためには、肩まわりの筋肉のバランスや動き方のクセに気づくことがとても大切です。一人ひとりのお身体に合わせたケアを通じて、安心して日常生活や運動に取り組めるようサポートさせていただきます。

まとめ
肩の脱臼や亜脱臼は、見た目だけでは判断しにくいこともあり、不安を感じる方も多くいらっしゃいます。しかし、身体の仕組みを理解して丁寧にケアしていけば、安心して生活することにつながります。

万が一、肩まわりに違和感を覚えたときには、早めの相談をおすすめします。整骨院元くまなん院では、初めての方にも分かりやすく説明を行いながら、お身体の状態を一緒に見つめていきます。どうぞお気軽にご相談ください。

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