姿勢が悪いと内蔵を圧迫して身体に良くないという解説

姿勢が悪いと、身体の内側にも大きな影響が及びます。特に猫背や前かがみの姿勢は、内臓を圧迫しやすく、これが身体全体の不調につながりやすい原因と考えられています。

まず、前かがみの姿勢は胸やお腹を圧迫し、肺や胃腸の働きに影響を与えます。肺が十分に広がらないため呼吸が浅くなり、酸素を十分に取り込めなくなります。その結果、全身の血流が悪化し、疲れやすさを感じやすくなります。また、浅い呼吸は自律神経にも影響を与えやすく、気持ちの落ち込みや集中力の低下といった精神面にも影響が出ることがあります。

さらに、胃腸の圧迫も大きな問題です。前かがみでいる時間が長いと、胃が押しつぶされる形になり、消化不良を引き起こしやすくなります。食べ物がスムーズに消化されにくくなるため、胃もたれや腹部膨満感といった不快感を引き起こしやすく、長引くと栄養吸収にも影響が出る可能性があります。また、圧迫が続くと腸の働きも低下し、便秘や腸内環境の悪化といったトラブルに繋がりやすい状態です。

骨盤の傾きも内臓への圧迫に関係しています。悪い姿勢によって骨盤が前後に傾いてしまうと、内臓の位置が下がりやすくなります。この内臓下垂の状態では、本来あるべき位置に内臓が支えられず、消化器官だけでなく、泌尿器系にも影響を及ぼします。この姿勢を放置すると、内臓が圧迫される状態が続くため、徐々にさまざまな体調不良を感じるようになります。

また、姿勢が悪いことで血流が滞りやすくなる点も見逃せません。内臓の働きには十分な血流が必要ですが、姿勢が悪いと血液がうまく循環しにくくなります。とくに、長時間のデスクワークやスマホを操作していると、体が前かがみになりやすく、これが血流の悪化を引き起こし、冷えやむくみ、肩こりなどを誘発しやすいです。これが長期的に続くと、慢性的な不調が蓄積していく恐れがあります。

整骨院元くまなん院では、姿勢の見直しや調整によって内臓や体の不調を改善するサポートを行っています。骨盤や背骨を整え、無理のない姿勢を保つことは、内臓を本来の位置で支えるためにも役立ちます。例えば、日々の生活で意識するべき姿勢改善のポイントとして、椅子に座るときに骨盤を立てる、顎を引いて背筋を伸ばすなどが挙げられます。これらを意識することで、内臓への負担を軽減しやすくなり、呼吸や消化がスムーズになっていきます。

簡単なストレッチやエクササイズも日々取り入れることで、姿勢の改善に役立ちます。胸を開くストレッチや、肩甲骨を動かす運動は、背中や胸周りの筋肉をほぐし、姿勢を保ちやすい体に整える効果が期待できます。無理のない範囲で、日常生活の中でこまめに体を動かすことも意識すると良いでしょう。

内臓を圧迫しない正しい姿勢を意識しながら、毎日の生活を快適に過ごしていくことが大切です。

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