いつの間にか骨折している圧迫腰椎骨折とはどんな症状?
腰の痛みが気になっていても、特に強くぶつけた記憶がない場合、「いつの間にか骨折している」ということもあります。圧迫腰椎骨折はその代表的なもののひとつです。特に高齢の方に多いといわれていますが、どのような症状が現れるのでしょうか。
圧迫腰椎骨折とは?
腰椎は背骨の中でも腰の部分を支える骨です。この部分に強い負荷がかかると、骨がつぶれるような形で変形し、小さな骨折が発生することがあります。これが圧迫腰椎骨折です。
多くは転倒や尻もちをついた際に発生しやすいですが、骨がもろくなっていると、くしゃみや物を持ち上げるだけでも影響が出ることがあります。特に骨粗しょう症の方は、気づかないうちに骨折していることも少なくありません。
圧迫腰椎骨折の症状
圧迫腰椎骨折の主な症状には、以下のようなものが挙げられます。
1. 腰や背中の痛み
最もよく見られるのが、腰や背中の痛みです。骨折直後は強い痛みを感じることもありますが、時間が経つにつれて鈍く重い痛みに変わることが多いです。動いた時に特に痛みを感じることもあり、日常生活に影響を与えることがあります。
2. 身体を動かしにくくなる
腰椎の骨折によって姿勢が崩れると、体を思うように動かせないこともあります。例えば、前かがみになるのがつらくなったり、立ち上がる際に違和感を覚えたりすることが増えます。
3. 背中が丸くなっていく
骨折を放置すると、背骨のバランスが崩れ、背中が丸くなっていくことがあります。これは「円背」とも呼ばれ、姿勢の悪化につながります。姿勢が崩れることで、腰や背中にかかる負担が増え、さらに痛みを感じやすくなることもあります。
4. 身長が縮んだように感じる
骨がつぶれることで、背骨の長さが短くなり、身長が低くなったと感じることがあります。特に高齢の方は、このような変化に気づくことが多いです。
圧迫腰椎骨折を防ぐためには?
圧迫腰椎骨折を防ぐためには、日頃から腰に負担をかけない生活を意識することが大切です。
骨を丈夫にする食事を意識するカルシウムやビタミンDを多く含む食品を取り入れると、骨の健康を維持しやすくなります。特に、牛乳やチーズ、小魚、きのこ類などがおすすめです。
適度な運動を取り入れる無理のない範囲でウォーキングやストレッチを行い、筋力を維持することが大切です。腰を支える筋肉がしっかりしていると、骨への負担が少なくなります。
腰に負担をかけない動作を心がける急に重いものを持ち上げる動作は避けましょう。また、床から立ち上がるときは、手を支えにしてゆっくりと動くように意識すると腰への負担が軽減されます。
まとめ
圧迫腰椎骨折は、気づかないうちに発生していることもあります。特に腰や背中の痛みを感じる場合は、無理をせず、適切なケアを心がけることが大切です。日常生活の中で腰への負担を減らし、骨を強く保つことが、予防につながります。
腰の痛みが続く場合は、放置せずに専門家に相談するのがおすすめです。熊本にある【整骨院元くまなん院】でも、腰に関するお悩みをお持ちの方のサポートを行っています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。