ゴリゴリと肩の音がすごくなる理由と原因
肩を動かすと「ゴリゴリ」という音が鳴ることがあります。この音に驚く方もいるかもしれませんが、肩関節はとても複雑な構造を持っており、そのため音が鳴ることは決して珍しくありません。では、なぜ肩から音が出るのでしょうか?ここでは、その理由と原因について解説します。
肩関節は、上腕骨、肩甲骨、鎖骨などが連携して動く構造をしており、全身の中でも特に動きが大きい関節です。この関節は、多くの筋肉や腱、靭帯が支えており、日常的な動作で頻繁に使われます。音が鳴る原因として考えられるのは、筋肉や腱、骨、関節の動きに何らかのズレや引っかかりが生じることです。
まず、肩の音の原因の一つに「筋肉の緊張」が挙げられます。筋肉が緊張して硬くなると、関節をスムーズに動かすことができなくなり、動きに引っかかりが生じます。この引っかかりが原因で、肩を動かしたときに「ゴリゴリ」という音が鳴ることがあります。長時間同じ姿勢を続けたり、肩を動かさないでいると筋肉が硬くなりやすく、音が鳴りやすい状態になります。
また、肩関節の「摩耗」も音の原因になります。肩関節は日々の動作で少しずつ使い続けることで、関節周りの軟骨がすり減ってしまうことがあります。軟骨が減ると、骨同士が擦れやすくなり、その結果、肩を動かすと音が鳴ることがあります。年齢とともにこのような摩耗が進行することがあり、特に中高年以降の方では音が気になることが増えるかもしれません。
さらに、「関節内の気泡」が原因で音が鳴ることもあります。関節の中には、滑液と呼ばれる潤滑油のような液体が存在しており、この滑液が関節の動きをスムーズにしています。肩を動かす際に、この滑液の中で気泡ができたり、気泡がつぶれたりすることで「ポキポキ」とした音が発生することがあります。この現象は関節自体には問題がない場合が多いものの、気になる方もいるでしょう。
他にも、「肩甲骨」と「肋骨」の関係が音の原因となることもあります。肩甲骨が動く際、肩甲骨と肋骨の間で摩擦が生じることがあります。この摩擦が「ゴリゴリ」という音を引き起こすことがあり、特に肩を大きく動かしたり、ストレッチをしたときに感じることが多いです。
肩の音が気になる場合、まずは日常的に肩を柔らかく保つことが大切です。軽いストレッチや肩の回旋運動を取り入れることで、筋肉や関節を柔らかく保つことができます。筋肉が柔らかくなれば、肩関節がスムーズに動き、音も軽減される可能性があります。
整骨院元くまなん院では、肩関節の音や違和感に対するアドバイスやケアを行っています。肩の音が気になる方は、早めに専門家に相談して、自分の肩の状態を確認することが大切です。音が出る原因はさまざまですが、適切なケアを受けることで、肩の健康を保ち、快適な動作を取り戻すことが期待できます。
肩の音がすごいと感じる方は、まずは日常的な姿勢や運動習慣を見直すことから始めましょう。肩周りの筋肉を意識的に動かすことで、音の軽減につながる可能性があります。