四十肩・五十肩で腕が上がらないときにできること
ある日突然、腕が思うように上がらなくなる。
無理に動かそうとするとズキッと痛みが走る。
それが四十肩・五十肩と呼ばれる肩のトラブルです。
この症状は40代〜60代の方に多く見られ、正式には「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」と呼ばれています。今回は、そんな四十肩・五十肩で腕が上がらなくなったときに、自分でできることをご紹介します。
四十肩・五十肩はどうして起こるの?
この症状は肩の関節を支える筋肉や腱、靱帯などの柔らかい組織が、加齢や使いすぎ、血流の低下などをきっかけに硬くなり、炎症を起こすことで生じます。
特に多いのは次のような原因です:
同じ姿勢が続く生活(デスクワーク・スマホ操作)
運動不足による筋肉のこわばり
姿勢の崩れ(猫背や巻き肩)
これらが積み重なると、肩関節の動きが制限されてしまい、「服を着るときに腕が上がらない」「後ろに手を回せない」など、日常動作に支障が出てしまいます。
痛みが強い時期は無理をしない
四十肩・五十肩は進行の段階によって、対応の仕方が変わります。
【急性期】
痛みが強く、夜もズキズキして眠れないこともある時期です。
この段階では肩を無理に動かさないことが最優先です。
動かすことで炎症が悪化し、回復が遅れてしまうことがあります。できるだけ安静にして、肩を冷やさず温めるように心がけてください。蒸しタオルなどを使うと、筋肉がやわらぎやすくなります。
少し動かせるようになったら
痛みが落ち着いてきたら、少しずつ肩を動かす練習が必要です。この段階で固まってしまうと、関節の動きが戻りづらくなります。
◎おすすめの動き
肘を曲げたままの腕振り
座ったままで構いません。肩を意識しすぎず、腕をゆらゆらと前後に振ってみましょう。反動をつけず、リズムよく。
タオルストレッチ
フェイスタオルを肩幅よりやや広く持ち、ゆっくりと頭の上へ上げたり下げたりする動作を繰り返します。無理に高く上げる必要はありません。
「気持ちいい」と感じる範囲で続けることが大切です。
なぜ早めのケアが大事なのか?
四十肩・五十肩は「放っておけばそのうち良くなる」と思われがちです。
確かに半年〜1年ほどで自然に痛みが落ち着く場合もありますが、その間に関節の動きが固まってしまうことも少なくありません。
一度動かなくなった関節を元の状態に戻すには、かなり時間と労力がかかります。整骨院元くまなん院では、こうしたケースをたくさん見てきました。
だからこそ、痛みが少しでも和らいできたタイミングで正しいケアを始めることが、スムーズな回復への近道になります。
整骨院元くまなん院でできるサポート
当院では、肩の状態を細かく確認し、今の段階に合わせた手技を行います。筋肉の緊張をやさしく和らげ、動かしやすい状態を整えながら、ご自宅でできる動きも一緒にお伝えしています。
「寝返りがつらい」「後ろに手を回せない」といったお悩みも、早めに対処することで日常生活がぐっと楽になります。
まとめ
四十肩・五十肩は、痛みを我慢せずに早めに対策することが何より大切です。
痛みがある間は無理せず、落ち着いてきたらやさしい運動を取り入れていきましょう。
不安がある方は、整骨院元くまなん院までお気軽にご相談ください。あなたの肩がまたスムーズに動くよう、しっかりサポートいたします。